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20GHz超高速サンプリング!入荷しました!
20GHz超高速サンプリング!入荷しました!
━━━2024/11/21 No.72━━━
先週、アナログ・デバイセズ様から待ちに待ったAD9084評価ボードが届きました。なんと、ADCは20GHzサンプリング、DACは28GHzサンプリングと超高速です。それで4CHsもあります。
こんな凄いサンプリングなら「10GHz帯域の4×4 MIMO」などと想像してしまいますが、処理を考えると「どうやるの?」ってことで私は思考停止となります。仮想化が進んでいますが、信号処理をプロセッサで実行したらいったい何個のプロセッサなのか?何個でも良いとしても、どうやって通信して動くんでしょうか?FPGAロジックで処理すると、これも何個のFPGAで出来るのか、配線出来るか、一枚基板は無理かな、などと考えて、私では結論出ないので考えても無駄ですね。
しかし、6G研究の世界ではもうやっているんでしょうね。恐ろしや!6G。
早速、火を入れて動かしてみました。今回は複数用意された1つのユースケース(FPGAロジック)を試してみました。下は実験の全体写真です。
ボードの写真はこちらです。右がAD9084評価ボードです。AD9084チップが大きいですね。さすがにこのサンプリング速度になると発熱も大きいようで、CPUのようなFANがついています。板厚も3mmあり、丈夫な感じです。評価ボードは大きくても良いけれど、これから基板設計して小型化するであろう基板設計者には頭が下がります。
AD9084評価ボードはpythonで動作するようですが、簡単にはACEと呼ばれるGUIアプリがあります。クリックするだけで、DACから信号を出力したり、ADCでサンプリングデータをキャプチャできます。[Run Continuously]のボタンを押してFFT表示がパラパラ更新されます。FFT画面にCWのピークが見ますが、2.5GHz,0dBmを入力しています。
このAD9084の動作では20GSPSしていますが、ADCではDigital Down Convert(DDC)をしてI/Qデータを出力しおり、信号帯域は1.25GHz帯域です。試しに2.5GHzを中心に2.0GHzや2.9GHzの信号をSGから入力してみました。下記はFFT表示した例です。
ACEのGUIで基本が動いたので、次はPythonで動かします。また、結果をお知らせします。
AD9084は開発コードはアポロといいます。アポロにご興味のある方からのご連絡をお待ちしております。
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