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ミリ波アレイアンテナの5Gビデオ
ミリ波アレイアンテナの5Gビデオ
━━━2025/02/06 No.74━━━
早いもので今年も2月になり節分も終わりました。1月はメルマガを配信できずバタバタしておりました。今は年度末に向けて納品ラッシュのため気が焦っておりますが、これは大変有難いことでもあります。
昨年のことですが、MWE2024展アナログ・デバイセズ様のブースにて、ドラゴンフライ:28GHzアレイアンテナを展示させて頂いておりました。そこで2つのデモがあり、一つはローテータでビームパターンを描画するデモとOpenAirInterface(OAI)の5Gオープンソースを使い5G無線ネットワーク(Radio Area Network)のデモでした。
5G-RANはiPadで撮影していたのですが、今回、やっとYouTubeにアップしました。こちらを是非ご覧下さい。下記の絵をクリックすると開きます。
28GHz 8×8 アレイアンテナは、5Gのミリ波市場がターゲットのビームフォーマーチップを搭載しており、TDD(Time Division Duplex:時分割複信)に対応しています。このためTDD制御をする必要があります。OAIのPCからは、I/QデータをUDPパケットでSDRマシンとやり取りしています。このUDPパケットにTDD信号を付加してSDRマシン経由でアレイアンテナを制御し、TDDを実現しています。但し、信号はFR1で疎通しています。
Intel-i9の高性能CPUですがgNB/UEのパソコンで5Gのスロット同期がソフトウェアで動作しています。ハード屋から見るとソフトで頑張っているなと感心しますが、皆さんはどう思いますか?また、PC-NIC-FPGA-A/D,D/Aと多段に経路があり、微妙なディレイはオシロを見て調整しています。
こちらのRANで目指しているのは、自由にビームを振れる5G/6Gミリ波RANです。特に、6Gでは、ISAC(Integrated Sensing and Communication)が話題です。人や車やロボットが居る・居ない・動いているなどセンシングしながら通信する、このような研究には「自由にビームステアリング」できるミリ波装置が不可欠と思います。
商用の基地局・端末では「自由なビームステアリング」は出来ません。
ドラゴンフライとOAIを使って、「色々なビームステア」してみませんか?
現在、アップグレードしたドラゴンフライV2の出荷準備をしています。
今後、このV2の進捗をお知らせしていきます
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