Whats'New
2021.4: 28GHzアレイアンテナ評価
この月曜からまたテレワークとなりました。自転車通勤の1人と歩きの私は変わらず出社していますが、他のものはPCや開発中のボードを持ち帰り自宅でデバッグです。機材で部屋が狭くなるのは我慢してもらい、来週は休みですので、連休明けに解除になれば、今週だけの辛抱です。緊急事態宣言が長引かない様に祈ります。
3月末まで納品で忙しくしており、メルマガはしばらくお休みしていましたが、4月から再開です。そんな忙しい中で、十分な時間が取れませんでしたが、28GHzアレイアンテナを測定しました。アレイアンテナは弊社が代理店をしています台湾Raytrex社の製品で4×4の16素子です。写真中央にあるパッチアンテナの部分には8×8がありますが、このバージョンは中心部だけの4×4です。写真を撮るためにアレイアンテナの正面を見えるようにしていますが、送信するときは奥にあるアンテナカプラ―に正面を向けて扉を閉めます。
このミリ波の5Gアンテナカプラ―とシールドボックスは森田テック様のご厚意によりからお借りすることができ、今回の測定が出来ました。ここで森田テック様に改めてお礼を申し上げたいと思います。
下記の写真は、5GモドキのQPSK信号をアレイアンテナから28GHzで送信して、アンテナカプラで受信した信号をPCで表示しています。写真には3種類のカプラがありますが、大きいものは4.7GHz対応です。小型の参画のものは28GHzでVとHの偏波対応です。
私はデジタル屋で恥ずかしながらRFの知識が乏しく、今回カプラなるものを初めて使ってみましたが、これが結構優れものだと思った次第です。ホーンアンテナは奥行きがあるため測定するには、このサイズのシールドボックスには配置がむずかしくなります。配置出来たとしても近接するので金属が反射します。しかしこのカプラは平面で端に置けますし、金属ではないため反射の影響も少ないとのことです。更には、28GHzのミリ波では5cmで遠方界になるとのことで、近接したカプラで、大きなシールドルーム相当の試験が出来るとのことです。
残念ながら、ビーム制御のケーブルが短くシールドボックスから引き出せず、ビームを振る測定が出来ませんでした。時間に余裕のある機会にまた測定することにします。
GWに入りましたが、私は何の予定も無しです。のんびりステイホームで次のプランを考えながら過ごしたいと思います。みなさまも感染に気を付けて、のんびりお過ごしください。
※ご意見、ご感想、ご質問をお待ちしています。info@idaqs.jp