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ローカル5Gの基板デバッグ中
「ローカル5Gの基板デバッグ中」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022/01/31 No.051━━━
オミクロンが猛威を振るっておりますが、皆様のお仕事には影響はございませんでしょうか?弊社ではこの時期は納品の繁忙期。ハードの検査が納品前の主な仕事ですから、在宅ワークが出来ず、全員出社で仕事をこなしており大変不安な状況です。
さて、昨年、東京都産業技術研究所の共同研究に採択されたことは報告しておりましたが、設計が進み基板が上がってきて、共同研究のテーマである「ローカル5G基地局実験キット」の形へと徐々に進んでいます。今日は簡単にデバッグの状況をお知らせします。
上の写真はローカル5G(Sub-6)4.7GHzの送信PA(Power Amp)の基板です。当初は安価なアンプで100mWの出力を目指しておりましたが、5GのOFDM信号は急峻なピークを出力出来ないと信号品質が落ちるため、ちょっと高価なFETアンプになりました。
DPD(Digital Pre Distortion)のデジタル信号処理によりワンランク下のPAでも信号品質が落ちませんよと聞いていましたが、そこなんですね。今回は時間切れでDPDは断念です。
上の写真はLNA(Low Noise AMP)の火入れして、一発目の特性で、粗動作を確認しました。ゲインが32.8dBで想定より少なめですが、整合を改善すれば行けそうです。ノイズは-139.4dBm/Hzで予定通りです。これからケースに入れて最終確認の段階になります。
上の2つのボードはアナデバのAD9988評価ボードと弊社の自社開発のZynq MPSoC FPGAボードです。サイズは14cm x 20cmでコンパクトです。小型ながら、AD9988はADC:4GSPS, DAC:12GSPSと超高速、FPGAはZynq MPSoC搭載で40GbEのQSFP28ポートがあり高性能です。ローカル5Gの実験としては十分な高性能です。
これからも毎月この共同研究の進捗をメルマガでお知らせ致します。都産技研様では「ローカル5G研究会」を発足して普及を推進されています。中小企業では高額すぎて購入をあきらめているような5Gミリ波の測定器やチャンバーや基地局エミュレータを研究会に入会すれば無料で使うことができます。一緒にローカル5Gの測定・解析をしませんか?
本メールはMWEなどの展示会にて、ADI,Xilinx,RFtestLabや弊社にお立寄り頂いたお客様や
訪問し名刺を頂きましたお客様に配信しております。 2022/01/31 No.51