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机の上の5G

「机の上の5G」
━━━2022/10/31 No.062━━━

さる10月12日から15日に新潟でMIKA(マイカ):革新的無線通信に関する横断的研究会が開催されて、その企業展示に参加してきました。今年はオンラインだけではなく、2年ぶりに会場での講演も開催されて、100名ほどが現地に来場されていました。オンラインではもっと多くの方が聴講されていたと思います。現地で情報交換できるのは嬉しいかぎりです。

企業展示では弊社の「ローカル5G基地局実験キット」をデモしていましたが、今回のタイトルは「机の上の5G」と名付けて説明していました。下記の写真のように、テーブルの上に、端末-基地局-5Gコアの全ての5G構成要素を載せて動作させました。弊社もメンバーの一員であるOpen Air Interface(OAI)のオープンソース5GをPCで実行しています。
ある研究者の方から「机の上の5G」って良いですねと言われて、一人でこれらを車に積んで新潟に来た甲斐があったと感じて報われました。
MIKA(無線通院技術に関する横断型研究会)

MIKA_IMG_1083_edit

このデモで端末はQuectelの5Gモジュールが動作しています。5GモジュールにはDL(Down Link)の信号が100Mbpsで疎通しています。最大100Mbpsの中で8K動画を転送してYouTubeが表示しています。モニタはFull HDですが8K動画を転送しています。変復調はQuectel内部のQualcomチップが処理しますのでノートPC程度で十分ですが、今回はフルタワーの大きいものでした。

基地局は、無線部が弊社のiRU4700です。パネル上の写真にはアンテナが接続された絵になっていますが、会場では電波が出せないため同軸ケーブルで接続しています。Quectelの送信信号(UL:Up Link)がパワーが大きいため固定アッテネータを挟んで調整しています。モニタ画面にはQPSKの信号が見えますが、ULの信号です。ローカル5Gは100MHz帯域の信号が主流ですが、ここでは40MHz帯域を採用しています。

5GコアもOAIで構築されており、Stand Alone(SA)で動作しています。コアに登録された情報を元にSIMを作成しており、そのSIMをQuectelの端末に入れています。

MIKAのデモを動画にしましたので、是非、クリックしてご覧下さい!

YouTube

MIKAの展示では、電波も出せないため同軸ケーブル接続でしたが、その後、下記の写真のように、エアーでの疎通も出来ました!

ShileTent_IMG_1678

このシールドテントでのエアー接続は、MIKAと同じ40MHz帯域ですが、現在、100MHz帯域に挑戦しています。ADC/DACのサンプリング速度が61.44MSPSから、倍の128.88MSPSになり、10GbEの転送も厳しくなります。更には帯域が増えるので計算パワーも多く必要で、Intel-i9-12900Kがどれだけ頑張れるか見ものです。

5G-SA,100MHz帯域の結果は、直ぐにお知らせ出来ると思います。
次回のメルマガをお待ち下さい。

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